「高見橋くん、あたしのスペアになってくれて、ほんとにありがとう。あたし、いつか、高見橋くんに追いつけるようにがんばるから!」
「追いつく……?」
突拍子のない宣言に、高見橋くんは目を丸くする。
あたしは瞳に強い意志を込めて続けた。
「高見橋くんはいつも、前を向いてて……。強くてかっこよくて、あたしの憧れだった」
勉強、スポーツ。
高見橋くんはどんな困難を抱えても、立ち止まることはしなかった。
弱さを背負うことはしないで、ずっと前を向いていた。
「高見橋くんは、あたしなんかより、とても高いところにいて……。あたしはそこまで行けるようになりたいと思ってた」
呆気に取られた高見橋くんの息づかいが分かる。
体温を感じられる。
そういう何気ない仕草のひとつひとつに、心臓が痛いくらいに驚いて騒がしかった。
「だから……その……。これは宣戦布告。いつか、絶対、追いつくからね」
それができたら、きっとあたしの中に未練なんて悲しいものは残らないから。
もっと、当たり前みたいにそばにいられて。
何気なく、あなたに触れられるような距離に近づきたい。
固くつかんだ恋のカケラは、それまでのあたしの不安を解消していった。
その時、不意に病室のドアが開く。
「追いつく……?」
突拍子のない宣言に、高見橋くんは目を丸くする。
あたしは瞳に強い意志を込めて続けた。
「高見橋くんはいつも、前を向いてて……。強くてかっこよくて、あたしの憧れだった」
勉強、スポーツ。
高見橋くんはどんな困難を抱えても、立ち止まることはしなかった。
弱さを背負うことはしないで、ずっと前を向いていた。
「高見橋くんは、あたしなんかより、とても高いところにいて……。あたしはそこまで行けるようになりたいと思ってた」
呆気に取られた高見橋くんの息づかいが分かる。
体温を感じられる。
そういう何気ない仕草のひとつひとつに、心臓が痛いくらいに驚いて騒がしかった。
「だから……その……。これは宣戦布告。いつか、絶対、追いつくからね」
それができたら、きっとあたしの中に未練なんて悲しいものは残らないから。
もっと、当たり前みたいにそばにいられて。
何気なく、あなたに触れられるような距離に近づきたい。
固くつかんだ恋のカケラは、それまでのあたしの不安を解消していった。
その時、不意に病室のドアが開く。



