「お疲れ様。よくやってくれた」
庁舎に入ると、礼央は立ち止まって凛香を振り返った。
「はい、あの、私、とにかく必死で。あれで大丈夫でしたか?」
「もちろん。君のおかげで証拠を掴めた。ありがとう」
「よかった……」
ホッとした瞬間、膝からくずおれそうになった凛香を、礼央はギュッと抱きしめた。
「怖かっただろう? よくがんばった」
「いいえ。朝比奈さんがそばにいてくれたから」
「ありがとう。もう大丈夫だから」
「はい……」
耳に響く声と、抱きしめられる温もりに安心して、凛香の目に涙が込み上げる。
気持ちが落ち着くまで、礼央はずっと凛香を抱きしめ、優しく頭をなでていた。
庁舎に入ると、礼央は立ち止まって凛香を振り返った。
「はい、あの、私、とにかく必死で。あれで大丈夫でしたか?」
「もちろん。君のおかげで証拠を掴めた。ありがとう」
「よかった……」
ホッとした瞬間、膝からくずおれそうになった凛香を、礼央はギュッと抱きしめた。
「怖かっただろう? よくがんばった」
「いいえ。朝比奈さんがそばにいてくれたから」
「ありがとう。もう大丈夫だから」
「はい……」
耳に響く声と、抱きしめられる温もりに安心して、凛香の目に涙が込み上げる。
気持ちが落ち着くまで、礼央はずっと凛香を抱きしめ、優しく頭をなでていた。



