「先生、私は別に玄関を塞ぐつもりはなかったんです。どちらかというとこいつが、仁王像みたいな顔して玄関塞いで生徒達をびびらせていたので、それについて物申したかっただけで」
「俺だって別に塞いでいるつもりなんてない。用があったからここに立っていたんだ」
「えーえー、そうでしょうとも。仁王像の真似をするっていう大事な用がね」
「なんだと」
「なによ」
睨み合う二人に、佐々木は困ったように笑って息を吐きつつ「はいはい、ストップ」と。
「お互いに言いたいことがありそうだから、場所を移してゆっくり聞くよ。二人が凄い剣幕だから、他の生徒達が驚いちゃって近付けなくなっているからね。用事があって早く帰りたい生徒だっているかもしれないんだから、いつまでも塞いでいるのはよくない」
佐々木の言うことは最もで、伏見さえここからいなくなれば、逢坂としては何も文句はない。
伏見もまた、辺りを見回して遠巻きに自分達を見ている生徒に気が付いたようだが、言い辛そうに佐々木に対して異を唱えた。
「あの、先生、大変申し上げにくいんですけど、俺はその……ちょっとまだここから動くわけには……」
「俺だって別に塞いでいるつもりなんてない。用があったからここに立っていたんだ」
「えーえー、そうでしょうとも。仁王像の真似をするっていう大事な用がね」
「なんだと」
「なによ」
睨み合う二人に、佐々木は困ったように笑って息を吐きつつ「はいはい、ストップ」と。
「お互いに言いたいことがありそうだから、場所を移してゆっくり聞くよ。二人が凄い剣幕だから、他の生徒達が驚いちゃって近付けなくなっているからね。用事があって早く帰りたい生徒だっているかもしれないんだから、いつまでも塞いでいるのはよくない」
佐々木の言うことは最もで、伏見さえここからいなくなれば、逢坂としては何も文句はない。
伏見もまた、辺りを見回して遠巻きに自分達を見ている生徒に気が付いたようだが、言い辛そうに佐々木に対して異を唱えた。
「あの、先生、大変申し上げにくいんですけど、俺はその……ちょっとまだここから動くわけには……」



