青春の軌跡!



「へー、面白い組み合わせだね。二人は仲良しだったの?」

「まあ、そんなところっすね」

「全然違います」

正反対の二人の回答に、笹崎が可笑しそうに笑う。
逢坂から脅しを受けた田仲と、それに強制連行された石田は、揃って生徒会室で笹崎と向かい合っていた。
伏見も結城もまだ戻って来ていなかったので、ドアを開けると室内には笹崎が一人、自席で生徒会業務に励んでいた。

「それで、用事があるのは真木くんの方かな。香月ちゃんのお使い?」

「まあ、その……」

石田は曖昧に答えながら、ちらりと田仲の方を窺う。
笹崎に用があるのは新聞部なのだが、その用事を伝えるために必要なSDカードとUSBメモリは両方とも田仲が持っている。
ここは田仲の方から説明してもらって笹崎に持っている物を渡してもらった方がスムーズな気がするのだが、逢坂からいいように使われたことを根に持っているのか、不機嫌そうな顔で黙っている。