「むしろ、真木が侍る方か。センパイに」
「別に、侍ってない」
逢坂は部長なので、それなりに敬ってはいるつもりだけれど。
「よし、石田」
逢坂の呼ぶ声に、石田はびくっと肩を揺らしてから、「はい」と顔を上げる。
逢坂の話をしていたところに突然呼ばれたので、話を聞かれていたのかと焦ったが、どうやらそうではないらしい。逢坂は石田の方へ、親指と人差し指で挟んだ物を突き出していた。
「これ、愛梨のカメラのSDカード。面倒だからこれごと提出して、奏太郎にどれがいいか選ばせる。石田が書き直したやつも、USBメモリがどっかにあったでしょ。それに入れて一旦あいつに見せるから。オッケーが出たら、愛梨の写真と合わせて作り直す」
「あっ、はい」
腕を伸ばして逢坂からSDカードを受け取った石田は、それを失くさないよう見えるところに一旦置いて、USBメモリを探す。
確か、パソコンを渡された時に、必要があれば使うようにと笹崎から渡されていた物があったはずだ。
まあ仮にそれが石田の記憶違いで渡されていなかったとしても、部室中の段ボールをあされば、あちこちから使いかけのUSBメモリが出てきそうな気がしているけれど。
「別に、侍ってない」
逢坂は部長なので、それなりに敬ってはいるつもりだけれど。
「よし、石田」
逢坂の呼ぶ声に、石田はびくっと肩を揺らしてから、「はい」と顔を上げる。
逢坂の話をしていたところに突然呼ばれたので、話を聞かれていたのかと焦ったが、どうやらそうではないらしい。逢坂は石田の方へ、親指と人差し指で挟んだ物を突き出していた。
「これ、愛梨のカメラのSDカード。面倒だからこれごと提出して、奏太郎にどれがいいか選ばせる。石田が書き直したやつも、USBメモリがどっかにあったでしょ。それに入れて一旦あいつに見せるから。オッケーが出たら、愛梨の写真と合わせて作り直す」
「あっ、はい」
腕を伸ばして逢坂からSDカードを受け取った石田は、それを失くさないよう見えるところに一旦置いて、USBメモリを探す。
確か、パソコンを渡された時に、必要があれば使うようにと笹崎から渡されていた物があったはずだ。
まあ仮にそれが石田の記憶違いで渡されていなかったとしても、部室中の段ボールをあされば、あちこちから使いかけのUSBメモリが出てきそうな気がしているけれど。



