「とりあえず、一旦落ち着きましょう。外崎さんも探さなくていいから。みんな一回座って休憩しましょう」
逢坂に絶対の忠誠を誓っている外崎も段ボールをあさっていたので、それもまとめて止めるが、もちろん素直に聞き入れる逢坂ではない。
そして逢坂が聞き入れないということは、外崎もまたしかりなのである。
「いい、石田。これは新聞部のプライドをかけた戦いなのよ。未来の後輩達に自由な活動をさせるためにも、私達はここで引き下がるわけにはいかないのよ!」
「かっこいいです部長!今のお言葉は歴史の教科書に載っていいレベルのやつですよ」
外崎の褒め言葉に、逢坂がわかりやすく上機嫌になって胸を反らす。その光景に、石田は頭を抱えたくなった。
「あの、部長の仰ることはよくわかりました。わかりましたけど、だとしたらなおさら、ここで問題を起こすのはまずいですよ。そもそも新聞部がなくなったら、未来の後輩もなにもないじゃないですか」
石田の言葉に、逢坂が固まった。
しばらくして、上機嫌だった顔が悔しげに歪んでいくのを見るに、石田の言っていることは間違いではないと思ってくれたようである。
もちろん表情を見るに、心から納得しているわけではないようだが。
逢坂に絶対の忠誠を誓っている外崎も段ボールをあさっていたので、それもまとめて止めるが、もちろん素直に聞き入れる逢坂ではない。
そして逢坂が聞き入れないということは、外崎もまたしかりなのである。
「いい、石田。これは新聞部のプライドをかけた戦いなのよ。未来の後輩達に自由な活動をさせるためにも、私達はここで引き下がるわけにはいかないのよ!」
「かっこいいです部長!今のお言葉は歴史の教科書に載っていいレベルのやつですよ」
外崎の褒め言葉に、逢坂がわかりやすく上機嫌になって胸を反らす。その光景に、石田は頭を抱えたくなった。
「あの、部長の仰ることはよくわかりました。わかりましたけど、だとしたらなおさら、ここで問題を起こすのはまずいですよ。そもそも新聞部がなくなったら、未来の後輩もなにもないじゃないですか」
石田の言葉に、逢坂が固まった。
しばらくして、上機嫌だった顔が悔しげに歪んでいくのを見るに、石田の言っていることは間違いではないと思ってくれたようである。
もちろん表情を見るに、心から納得しているわけではないようだが。



