「お疲れ様でーす部長」
「お疲れ様です」
元気よく部室のドアを開けて入って行く外崎に、石田も続く。外崎の声で顔を上げていた逢坂は、揃ってやって来た二人に「お疲れ様」と返す。
その表情が随分と不機嫌そうであることに、何かあったなと察した石田だったが、その理由は部室に足を踏み入れた瞬間にわかった。
「…………」
いつもの場所に、いつものようにキャンプ用の椅子を広げて、我が物顔でくつろぐ田仲がいた。
「今日は真木遅いなーと思ったら、なるほど一年の女子といちゃついてたわけか」
「たまたま来る途中で会っただけだから」
にやつく田仲に言い返した石田は、逢坂も外崎も自分の席に座ってしまっているのを見て、改めて田仲の方を見る。
「悪いんだけど、一回避けてもらえる?」
「嫌だって言ったら?」



