青春の軌跡!

放課後の廊下を、石田はいつも通り部室へ向かって歩いていた。
三階へ行くために階段の方へ曲がろうとした石田がそこでぴたりと足を止めたのは、曲がり角の向こうから話し声が聞こえたから。それも、知っている声が。

「今回のあたしのお勧めはこれね!」

「これこの間の部長会議の時の……。あの時外崎も呼ばれてたっけ?」

「廊下通りかかったふりして撮った」

「盗撮?」

「ごちゃごちゃ言うなら見せないからね」

すみませんでした、と速攻での謝罪のあと、「ああ……これほんと最高のショット」と感嘆の声が聞こえてくる。
一人は名前を呼ばれていたことからも、同じ新聞部で後輩の外崎で間違いなさそうだが、話し相手は一体誰なのか。声の感じからして、男子であることは間違いなさそうなのだが。

「でしょ?この毅然とした態度で生徒会に言い返す部長、もう神々しさすらある」

「はい?それを言うならこの会長のお姿でしょ。見なよ、この強さと優しさを両方兼ね備えた笑顔。最早神」