青春の軌跡!

「尚も続けるって言ってたし、きっと当選確実だろうからなんとかなるんじゃない?」

「へー、結城が。てっきりお前のいなくなった生徒会には興味がないかと思ってた」

結城は笹崎に憧れ、強く尊敬しているため生徒会に入って来たほどの人物なので、笹崎卒業後は生徒会などすっぱりやめるのかと伏見は思っていた。

「僕が卒業したら、生徒会は尚に任せるよ。よろしくね。って言ったら目をキラキラさせて“任せてください!”って」

なるほど、結城が自ら継続の意思を示したというよりは、笹崎の誘導があったわけか。それならば納得だ。

「ほんと、素直で可愛いよね尚は」

「“扱いやすくて便利”の間違いじゃなくてか?」

伏見の問いに、笹崎はにっこりと笑みを返す。

「そんなこと言ったらダメでしょ、透也」

何も知らず、ただ純粋に笹崎を尊敬している結城は、きっとこのまま何も知らない方が幸せなんだろうなと思いつつ、伏見は手元の紙をじっと見つめる。
そこに印字された“生徒会選挙”の文字に、ため息が漏れるのを抑えられなかった。