青春の軌跡!

石田が忠告したにも関わらず、田仲は「打倒生徒会!」などと既に外崎を煽っている。
おー!とばかりに拳を突き上げる二人にもちろん混ざることもなく、それでも石田はついて行く準備を着々と進める。

何気なくホワイトボードを振り返ると、薄くはなったが、それでも未だにその存在を主張する大きな赤文字の“打倒生徒会!”が目に入る。
石田だって新聞部の一員として、逢坂から部長職を受け継いだ者として、現状を良しと思ったことはない。
新聞部の脅威には、新聞部で立ち向かう。
そしていつか、逢坂悲願の一大勢力を築くため、部員全員が願う自由な活動を行うため、時に守り、また時には攻めて行くことが、新聞部部長となった石田の役割と自覚していた。

だがまあ、一緒に立ち向かう部員達のマイペースさに、振り回される日々ではある。けれどそれは、楽しい日々でもあった。
この分だときっと、卒業する時には逢坂と同じ晴れやかな笑みを浮かべて、“最高に楽しい時間だった”と言えることだろう。
石田はそう、確信していた。