青春の軌跡!

あのボクシンググローブは、外崎が見ていない隙にこっそり処分しなければと石田は心の中で誓った。
まあボクシンググローブを一つ処分したところで、他の段ボールをあされば他にも武器になりそうな物がいくらでも出てきそうではあるが。

かつての部員達が残していった備品や資料が詰まっている大量の段ボールの全容を、未だに石田は把握しきれていない。
おそらく逢坂も、把握しきれてはいなかっただろう。

「とりあえず一旦落ち着こう。田仲くんも、一緒になって探さなくていいから。みんな一回座って」

生徒会に殴り込むための武器を探している外崎とは違って、田仲は純粋に好奇心から段ボールをあさっている。
そんな田仲は素直に段ボールから離れて椅子に座ったが、外崎は段ボールをあさる手は止めても、椅子には座らなかった。