音楽室や美術室など特別教室がずらりと並んだ三階の廊下、その端っこに一際小さな教室がある。
何の教室なのかを示すプレートなどは付いていないが、ドアと壁には紙が貼られている。
それは“校内新聞”とタイトルがついた物だったり、“新入部員常時歓迎!”と書かれた部員募集のポスターだったり。
少し前まではそこになかったもので、それが貼り出されてからは、それまで見向きもされなかったその教室前で足を止める生徒の姿が見られるようになった。
ただ、足を止めたからといって、その流れで教室のドアに手をかける者はいない。
ドアを開けると壁を覆い尽くすように段ボールが積み上がっていて、その段ボールに囲まれるような形で無理矢理置かれた長机、パイプ椅子、そしてホワイトボードがある。
ホワイトボードにはすっかり薄くなって所々消えかけた赤文字ででかでかと“打倒生徒会!”と書かれている。
そのホワイトボードを背にして座る石田は、なんとなく視線を感じる気がしてパソコンから顔を上げた。
何の教室なのかを示すプレートなどは付いていないが、ドアと壁には紙が貼られている。
それは“校内新聞”とタイトルがついた物だったり、“新入部員常時歓迎!”と書かれた部員募集のポスターだったり。
少し前まではそこになかったもので、それが貼り出されてからは、それまで見向きもされなかったその教室前で足を止める生徒の姿が見られるようになった。
ただ、足を止めたからといって、その流れで教室のドアに手をかける者はいない。
ドアを開けると壁を覆い尽くすように段ボールが積み上がっていて、その段ボールに囲まれるような形で無理矢理置かれた長机、パイプ椅子、そしてホワイトボードがある。
ホワイトボードにはすっかり薄くなって所々消えかけた赤文字ででかでかと“打倒生徒会!”と書かれている。
そのホワイトボードを背にして座る石田は、なんとなく視線を感じる気がしてパソコンから顔を上げた。



