「あなた達と一緒に新聞部として活動出来て、最高に楽しかったわ」
ああきっと、外崎もこの笑顔を見たかっただろうし、この言葉を聞きたかっただろうなと心の片隅で思いながら、石田は込み上げそうになるものを堪えるように、ぐっとお腹に力を込めた。
「石田も、新聞部として過ごした日々は最高に楽しかったって思えるようにやんなさい。学生生活は楽しんでこそなんだから」
石田は、どうにか口角を上げて笑顔を作る。「はい」と返事をして、笑ってみせる。
気を抜くと涙が零れてしまいそうだから変に力が入って、歪な笑顔。そんな石田の肩を叩いて、逢坂は言った。
「しっかりね、いしだ部長」
逢坂お決まりの言い間違い。気に入っているのか、入部当初から時折言ってくるので、そのたびに石田も律義に訂正する。
でもきっと、このやり取りもこれで最後。
「“いしだ”じゃなくて“いした”です、逢坂部長」
石田の返しに、逢坂は満足そうに笑った。
そして、逢坂 香月はこの日を最後に新聞部を引退した。
ああきっと、外崎もこの笑顔を見たかっただろうし、この言葉を聞きたかっただろうなと心の片隅で思いながら、石田は込み上げそうになるものを堪えるように、ぐっとお腹に力を込めた。
「石田も、新聞部として過ごした日々は最高に楽しかったって思えるようにやんなさい。学生生活は楽しんでこそなんだから」
石田は、どうにか口角を上げて笑顔を作る。「はい」と返事をして、笑ってみせる。
気を抜くと涙が零れてしまいそうだから変に力が入って、歪な笑顔。そんな石田の肩を叩いて、逢坂は言った。
「しっかりね、いしだ部長」
逢坂お決まりの言い間違い。気に入っているのか、入部当初から時折言ってくるので、そのたびに石田も律義に訂正する。
でもきっと、このやり取りもこれで最後。
「“いしだ”じゃなくて“いした”です、逢坂部長」
石田の返しに、逢坂は満足そうに笑った。
そして、逢坂 香月はこの日を最後に新聞部を引退した。



