「卒業してもずっと“部長”って呼ばれるの?」
「むしろ、今更“逢坂先輩”とは呼べない気がします。入部してからずっと、“部長”でしたから」
まあ、それはそうだけど。と呟いた後で、逢坂は「でも」と続ける。
「これからは石田が部長なんだからね。いくら、あんたや愛梨にとって私が永遠の部長ポジションだったとしても、新聞部の部長は石田なんだから。そこんとこ、忘れないように」
困り顔も苦笑も引っ込めて、逢坂は真面目くさった顔で先輩っぽいことを言ってみる。
石田は笑って「はい」と答えた。そのいいお返事に満足そうに頷いたあとで、逢坂はようやく歩き出す。
そして石田の近くでもう一度足を止めると
「私と同じようにやろうとしなくていい。石田は石田のやりたいように部長をしたらいい。私はこの部活を守ることで精いっぱいだったけど、石田はもっと攻めたっていいんだから。愛梨も田仲もいるんだし。面倒くさい奏太郎と伏見は、私が責任もって連れて卒業するから。そうしたらもう、やりたい放題でしょ?」
にやっと笑ってみせる逢坂に、今度は石田が苦笑する。
「むしろ、今更“逢坂先輩”とは呼べない気がします。入部してからずっと、“部長”でしたから」
まあ、それはそうだけど。と呟いた後で、逢坂は「でも」と続ける。
「これからは石田が部長なんだからね。いくら、あんたや愛梨にとって私が永遠の部長ポジションだったとしても、新聞部の部長は石田なんだから。そこんとこ、忘れないように」
困り顔も苦笑も引っ込めて、逢坂は真面目くさった顔で先輩っぽいことを言ってみる。
石田は笑って「はい」と答えた。そのいいお返事に満足そうに頷いたあとで、逢坂はようやく歩き出す。
そして石田の近くでもう一度足を止めると
「私と同じようにやろうとしなくていい。石田は石田のやりたいように部長をしたらいい。私はこの部活を守ることで精いっぱいだったけど、石田はもっと攻めたっていいんだから。愛梨も田仲もいるんだし。面倒くさい奏太郎と伏見は、私が責任もって連れて卒業するから。そうしたらもう、やりたい放題でしょ?」
にやっと笑ってみせる逢坂に、今度は石田が苦笑する。



