青春の軌跡!

「結城から、引くほど思いが詰まった色紙を貰ってただろ。それで我慢しておけ。それだって、お前が生徒会長として過ごしてきた青春の証だろ」

伏見の言葉に、笹崎がようやく反応を示してふふっと笑う。

「まさか、透也に慰められる日が来るなんてね」

笹崎と伏見が小声で会話する中、プロジェクションマッピングが終わり、後輩達が再び席を立って動き出す。
部室が明るくなる寸前、逢坂が急いで目元を拭うのを全員が視界に映したが、誰も何も言わなかった。
明るくなった部室で、逢坂が「あんた達はほんとにもう……」とまだ涙の滲む声で呟く。
それを受けて田仲が、空気がしんみりしないようにおどけた調子で言った。

「“ほんとにもう”可愛い後輩でしょ?」