青春の軌跡!

石田の合図を受けて、外崎と田仲はおもむろに立ち上がると、田仲はプロジェクションマッピングの機械の方へ、外崎は窓の方へと向かってカーテンを閉めた。石田はドアの方へと向かい、電気を消す。
突然動き出した後輩達と暗くなった部室に、逢坂が「何事……?」と困惑する。そんな逢坂の視界に、ぱっと映像が浮かび上がった。そして、音楽も流れ出す。
その場の空気に合うような、でも悲しくなり過ぎないような、そんなメロディーと共に、映像が移り変わっていく。

映し出されるのは全て、外崎が撮影した写真。生徒会に依頼されて撮影した物ではなく、この日のために外崎が撮影していた物。
新聞部それぞれの写真だったり、全員が写っている物だったり、逢坂が伏見や笹崎と意見を戦わせているところだったり、全員が机の方に視線を落としている普段の活動風景を切り取った物だったり――。

それはまさしく、新聞部の思い出だった。

映し出される写真を見つめる逢坂の表情は、とても真剣だった。
それを受けてか、笹崎も伏見も何も言わずに、映し出される写真を眺めている。