「狭い……」
「しょうがないですよ。部室が狭いうえに荷物もたくさんあるから」
「ほんと、新聞部の部室って段ボールが多いよね。どうせほとんどいらない物でしょ?思い切って処分したら」
「歴代の先輩方が残していった物を、そんな簡単に処分とか言うな!ていうか、元はと言えば誰のせいでこんな狭い部室にこんな大荷物と一緒に詰め込まれていると思ってるのよ!」
逢坂怒りの声を「部長、落ち着いてください」と石田がなだめる。
確かに、田仲を含めた四人でも若干の狭さを感じていたところに、更に笹崎と伏見がいるので、いつもより狭い。
だが、それに対する抗議を今笹崎にしたってどうしようもない。
「とりあえず、乾杯しましょう部長!飲み物は何がいいですか?お茶もジュースも炭酸もありますよ」
空気を変えるように、外崎が明るい声を出す。
そして石田が用意した二リットルのペットボトル達を、ラベルが逢坂の方を向くようにくるくると回した。



