青春の軌跡!

新聞部が揃って歩くときは、決まって逢坂が先頭だった。後輩達は、いつも逢坂の背中を見て歩いていた。
後輩達が、特に石田と外崎が揃って、この背中ももうすぐ見納めか……と少しばかり感傷的になっていると、部室の前についた。
先頭を歩いていた逢坂が、部室のドアを開ける。
そこに何があるのか、中がどうなっているのか、一切の疑問を持たないいつも通りの気軽さで。

そして一歩部室に足を踏み入れた逢坂は、そこで難しい顔をして唸ってから振り返る。

「全員で入るとせま――」

言いかけて、逢坂は固まった。その視線は、ドアの上部に向いている。
そこには先程石田と外崎と田仲が、文字を書いた紙を貼った。特別飾り立てはしない部室で唯一、これからここで行われることを教えてくれる物を。