逢坂を迎えに三年生の教室が並ぶ廊下までやって来た石田、外崎、田仲は、歩いている途中でなにやら賑やかな声が聞こえてくる教室があることに気が付いた。
しかもそれは、自分達が目指している教室だった。
「なんか、盛り上がってますね。ちょっと入りづらいです……。三年生の教室が並んでいるってだけで、廊下を歩くのもドキドキしちゃうのに」
「それでそんな挙動不審に最後尾歩いてるの?部室出る時は強気だったのに」
「部長だけならまだしも、他の三年生もいるって思うと、一年生は普通こうなります」
そういうもん?とよくわからなそうに首を傾げる田仲。確かに、先輩相手でも物怖じしないタイプの田仲には、理解出来ないかもしれないと石田は思った。
ひとまず、後方のドアのガラス窓部分から中の様子を確認しようということになり、なぜか代表して石田が行くことになる。
ここで渋ったってしょうがないので、石田はそうっとドアに近付いてガラス窓部分から中を窺う。



