青春の軌跡!

人が断りづらいような頼み方をさらっとしてくるあたり、新生徒会の副会長に就任した結城は、笹崎とは違った意味で強敵となるかもしれない。
まあ今は、生徒会長となった田仲が新聞部に加入したこともあって、新聞部と生徒会が表立ってぶつかり合うこともなくなったけれど。
石田としては、新聞部の新部長として田仲よりも結城を相手にすることが多いので、気が引き締まる思いではある。
後輩に足元をすくわれ、逢坂が守ったものを自分がなくすわけにはいかない。

「ちょっといっしー先輩!この先輩の相手はいっしー先輩の役目じゃないですか。後輩に押し付けて自分だけ部長と楽しくお喋りするのはやめてください!」

「……別に、押し付けた覚えはないんだけど。そもそも、僕の役目でもないし」

「そんなことより部長!今日の体育の時間に、バスケで大活躍だったと聞きました。さすがですね!」

石田の訴えを聞き流し、外崎は目をキラキラさせて逢坂へと向き直る。
それを横目に、石田はやや呆れながら呟いた。

「……どこから仕入れてくるの?その情報」

「ほら、厄介なオタク度でいったら変わらないでしょ?」

石田の呟きを聞きつけた田仲が、すかさず囁く。