青春の軌跡!

「私だけじゃないから。歴代の先輩達だって大切にしてきた場所だし、石田や愛梨にとっても大切な場所のはずなんだから」

「そうだね、これからあの場所は、真木くんや愛梨ちゃん、それと由人くんにとっての大切な場所になるんだね」

「……何が言いたいわけ」

なんとなく含むものを感じる言い方に問い返せば、笹崎の笑みが一層深くなる。

「寂しいかなって思って、香月ちゃんは。今まで自分が中心になって守ってきた大切な場所が、これからは後輩達のものになるのが。もうそこは、自分の居場所じゃなくなるってことが」

そんなことを満面の笑みで言ってくるところが、笹崎の性格をよく表している。

「寂しかったら遠慮せず言ってくれたら、いつでも透也が慰めるよ」

「なんで伏見に慰められなくちゃいけないのよ」

「泣きたくなったら肩だって貸すし。透也が」

「あいつの肩で泣くほど、私は落ちぶれてない」