「あれ、香月ちゃん珍しいね、まだ残ってるなんて。今日は部活に行かないの?あ、もう引退したのか」
「それはあんたでしょ。私はまだしてない」
逢坂は、鬱陶しい奴に見付かったとため息をつきながら壁にかかった時計を見上げる。
先日後輩達から、新聞部存続おめでとうの会を行いたいと提案があった。あとついでに、新入部員歓迎会も兼ねたいと。
特に反対する理由もなかったので逢坂が承諾すると、後輩達は“準備は自分達でするから!”となにやらとても張りきり出したのだ。
新聞部部長として、きっとこれが本当に最後の活動になるのだろうから、準備は当然手伝うと申し出たのだが、部長は三年生として部活以外にもやることがあるのではないかと、きっとあるはずだと、だから準備のことは心配せずに任せてほしいと強く説得されてしまった。
そこまで言われたら仕方がないので後輩達に準備は任せることにしたのだが、正直部活以外でやることなどない。卒業前にするべきことは、既に終わらせている。
だから最近はこうして、教室で時間を潰してから部室に向かっている。
「それはあんたでしょ。私はまだしてない」
逢坂は、鬱陶しい奴に見付かったとため息をつきながら壁にかかった時計を見上げる。
先日後輩達から、新聞部存続おめでとうの会を行いたいと提案があった。あとついでに、新入部員歓迎会も兼ねたいと。
特に反対する理由もなかったので逢坂が承諾すると、後輩達は“準備は自分達でするから!”となにやらとても張りきり出したのだ。
新聞部部長として、きっとこれが本当に最後の活動になるのだろうから、準備は当然手伝うと申し出たのだが、部長は三年生として部活以外にもやることがあるのではないかと、きっとあるはずだと、だから準備のことは心配せずに任せてほしいと強く説得されてしまった。
そこまで言われたら仕方がないので後輩達に準備は任せることにしたのだが、正直部活以外でやることなどない。卒業前にするべきことは、既に終わらせている。
だから最近はこうして、教室で時間を潰してから部室に向かっている。



