「なるほど部長に贈り物か。その場合、一年と真木には役割があるみたいだけど、オレは何をしたらいいわけ?」
放課後、いつも通り一番乗りで部室に来ていた田仲に、石田は昼休みに外崎と話したことを伝えた。
「一年って……外崎さんのこと?まあ、そうだね、田仲くんは…………ちなみに、何が出来る?」
「真木や部長をおちょくることが出来る」
「そういうことを聞いてるんじゃないから」
そんなことを自慢げに言わないでほしい。
「新聞部の活動的なことで言えば、入部したてで何もしたことないから何も出来ないね。まあやり方さえ教えてもらえれば、何でもそれなりに出来る気はするけど」
「……何なの?その無駄な自信」
「オレ、器用なんで」
ふふん、と得意げな田仲を一旦無視して、石田は考える。
確かに、ムカつくが何をやらせてもそこそこ出来そうな気はする。それに今回は新聞部の活動というよりは、部長への贈り物を作るので、新聞部としての経験は重要ではない。
重要なのは、部長への感謝の気持ちと贈り物を作るセンスだ。



