青春の軌跡!

「まあ、ひとまずその話は置いておくとして、外崎さんの相談っていうのは?」

テーブルを挟んで椅子に座り、部室にいるように向かい合ったところで、石田が切り出す。
はい、いっしー先輩へのご相談というのは――と切り出した外崎の相談事とはずばり、逢坂への贈り物のことだった。

「個人的に作って渡すことも考えたんですけど、どうせだったらいっしー先輩と一緒に作って、二人からの贈り物ってことで渡せたらなって思って。後輩一同から感謝を込めて、みたいな」

「なるほど……」

外崎の話に頷きながら、石田は以前笹崎から貰った大変抽象的なアドバイスを思い出していた。
正直あの時は何の役に立つのかと思った言葉だったが、今思えば確かにあれは、笹崎なりのアドバイスだったのだろう。
肝心なことを教えてくれなかったのは、困る石田を見て楽しもうという魂胆だったに違いない。
“負ける悔しさも知っておいた方が――”なんて言っていたが、ささやかな意趣返しをしてくるところが、性格のよろしくない笹崎らしい。