青春の軌跡!

通常の教室よりも狭い資料室には、長机が一つとパイプ椅子が数脚、壁際に棚が並んでいて、窓際には段ボールが積み上げられていた。
大量の段ボールを見ると、どうしても部室を思い出す。それを外崎に零すと

「広さ的にも大体同じくらいみたいですからね。なのにこっちの方が広く感じますよね」

なんとなくいつも部室で座っている位置に落ち着いた外崎に倣って、石田も部室での自分の位置にある椅子を引く。

「じゃああの大量の段ボールを減らせれば、これくらい広く部室が使えるってことか」

「“減らせれば”ですけどね。しまう場所もないし、かと言って全部捨てるわけにもいかないし。言うほど簡単じゃないですよ、あれを減らすのは」

正直石田としては、全部とは言わずとも八割くらいは処分してもいいと思っているのだが、それを言ったら外崎の怒りスイッチを押してしまいそうなのでとりあえずは黙っておく。
なにしろあの段ボールの中身は、歴代の先輩方の置き土産は、部活動に役立ちそうな物がほぼない。
昔はどんな活動をしていたのか疑問が浮かぶような物しか入っていない。