黙々と棚に向かい作業する伏見の背中を眺めながら、田仲は「へー」と面白がるような声を上げる。
その声に嫌な感じがしたのだろう、伏見は眉間に皺を寄せて振り返った。
「……なんだ」
「いや別にー。伏見センパイは新聞部のことを嫌ってると思ってたんで、そんな言葉が出てくることが意外で」
「言っておくが、特別好きなわけじゃないからな」
「“特別”好きではないけど、“普通”に好きってことっすね」
「違う!」
怒鳴った拍子に自分で床に積み上げておいた本の山を蹴り飛ばしてしまい、崩れた本が当たって隣の資料の山も崩れるという惨事を引き起こす伏見。
我慢出来ずに舌打ちして屈み込む伏見に、見かねた田仲も近付いて屈み込み手を貸す。
「新聞部のこと別に嫌いじゃないのに、よくあんな部長といがみ合えますね」
「あれは、逢坂の方が事あるごとに突っかかって来るんだ」
「伏見センパイだって、“ゴシップ雑誌みたいな新聞”とか言ってるからじゃないっすか?」
「それは事実なんだからしょうがないだろ」
その声に嫌な感じがしたのだろう、伏見は眉間に皺を寄せて振り返った。
「……なんだ」
「いや別にー。伏見センパイは新聞部のことを嫌ってると思ってたんで、そんな言葉が出てくることが意外で」
「言っておくが、特別好きなわけじゃないからな」
「“特別”好きではないけど、“普通”に好きってことっすね」
「違う!」
怒鳴った拍子に自分で床に積み上げておいた本の山を蹴り飛ばしてしまい、崩れた本が当たって隣の資料の山も崩れるという惨事を引き起こす伏見。
我慢出来ずに舌打ちして屈み込む伏見に、見かねた田仲も近付いて屈み込み手を貸す。
「新聞部のこと別に嫌いじゃないのに、よくあんな部長といがみ合えますね」
「あれは、逢坂の方が事あるごとに突っかかって来るんだ」
「伏見センパイだって、“ゴシップ雑誌みたいな新聞”とか言ってるからじゃないっすか?」
「それは事実なんだからしょうがないだろ」



