「やっぱりやめるって言うなら今だぞ」
「じゃあお言葉に甘えてやめてもいいっすか?あとは伏見センパイに任せます」
「今やっている作業の話じゃない。おいこら!手を止めるな!!」
生徒会室で資料整理兼掃除を行っていた伏見と田仲だったが、伏見の言葉を受けて田仲は抱えていた資料を机にほっぽり出して「ふー」と腕を上に伸ばす。
「ていうか、生徒会室の掃除って役員みんなでやるものじゃないんすか?他の人達どこ行ったんすか」
「結城は、ちょっと用があるからそれを済ませてから来るそうだ。笹崎は知らん。お前じゃないんだからそのうち来るだろ」
資料や本を全て棚から出して拭き上げ、古い物は段ボールへ、後々見そうな物だけを棚に戻していく。
選挙前に今期の役員全員で行う恒例行事の生徒会室掃除。それが終わったら次は隣の会議室の掃除も行わなければいけないのだが、現在掃除を行っている役員が二名しかいないうえに、その内の一名のやる気が皆無と言ってもいいくらいなので、思うように作業は進んでいなかった。



