青春の軌跡!

そう言って楽しげに笑う笹崎を、石田は静かに睨み付ける。相手は先輩であるが、どうにも我慢出来なかった。

「そんなに睨まないでよ。楽しませてもらったお礼に、アドバイスだってちゃんとしてあげるから」

「……いいですよ。どうせろくなアドバイスじゃないでしょ」

そう零した石田に、笹崎は笑顔で告げる。

「真木くん、きみは新聞部だよね。その中でも、記事を書く係として長く色んな文章を書いて来たはずだよね。ということは、書くのは得意なわけだ」

ん?と石田が首を傾げると、笹崎は「さてと」とおもむろに立ち上がった。

「それじゃあ僕はそろそろ行くね。いい贈り物が見つかるといいね」

それだけ残して肝心なことは何も言わずに去って行く笹崎の後ろ姿を、石田は呆然と見送った。