青春の軌跡!

「へー、そう。じゃあ、お世話になった部長を見送ってあげるつもりはないんだね」

「そんなことは言ってません」

「でも、お別れ会はしないんだよね?」

「部長が嫌がりますから」

「なるほど、じゃあどうやって見送ってあげるつもりなの?」

「それは、別の会を開いて辛気臭い雰囲気にならないようにしつつ――…………」

言いかけて、石田は慌てて口を閉じる。しかし、時は既に遅かった。

「別の会でカモフラージュしつつお別れ会を執り行うと。へー、そっか」

笹崎の笑顔を見ながら、やってしまった……と嘆いてももうどうにもならない。
計画を知られたら最悪邪魔をされそうな気がしていたので、絶対に知られたくなかったのだが、まんまと笹崎の誘導に乗ってしまった。

「真木くんもまだまだだね」

そう言って、笹崎が楽しげに笑う。

「……部長には、言わないでください」

本人にばらしたら面白そう、なんて理由で逢坂に計画をばらされたら、こっそりも何もなくなってしまう。