青春の軌跡!

「部長ー、真木がオレのことをお母さんみたいな目で見てくるんすけど」

ぴっと手を挙げてそう報告する田仲に、石田は「お母さん!?」と声を上げる。

「参観日に頑張る我が子を見守るお母さんみたいな目してた」

「そんな目してないから!」

微笑ましいなどと思ったのは、どうやら間違いだったようだ。

「ていうか田仲くん、生徒会の方はいいの?選挙に向けてやることとかあるんじゃないの」

「今更やることなんて、選挙の時の演説内容考えるくらいだよ。それに、どうせ他に候補者いないからこのままいったら当選確実だし」

「だからって、適当な演説していいってわけじゃないと思うけど」

「今からでも誰か立候補してくれないですかね。こんな人が生徒会長だなんて先が思いやられます」

はぁーあ……とどでかいため息をつく外崎に、「ちょっと真木、後輩がー」と田仲が声を上げる。
新たに一人部員が加わって、俄然賑やかになった新聞部。けれど、四人で過ごす日々の終わりは、逢坂引退の日は、確実に近付いてきていた。