青春の軌跡!

「随分賑やかにしていると思ったら、あんたか」

そう言って呆れたようにため息をつきつつも、何でいるんだとは言わない逢坂。「ちょっとごめんね愛梨」と外崎の後ろを通って、部室の一番奥にある自分の席へと向かう。

「煩いのはオレのせいみたいな言い方やめてくださいよ、部長ー」

「石田と愛梨が二人だけの時は、廊下に声が響くほど賑やかじゃないのよ。ってことは、あんたが原因じゃない」

「お通夜みたいな雰囲気よりは、その方がよくないっすか?」

「別にあたし達だって、お通夜みたいな雰囲気は出してません!」

ね!いっしー先輩。と振られ、「ああ、うんまあ」と石田は苦笑する。
そして、ちらりと田仲の方を窺う。
さりげなさ過ぎて一旦流してしまったが、先程田仲は逢坂のことを“部長”と呼んでいた。今までは“センパイ”だったのに。
彼なりに、新聞部の一員として、この場に早く馴染もうとしているのだろうかなどと考えたら、なんだか微笑ましく思えてくる。