青春の軌跡!

「それじゃあいっしー先輩、今日のところはこの辺で終わりましょう。そろそろ部長が来るかもしれないですし」

「そうだね。いつもならもうとっくに来ている頃だし」

そんな話をしながら外崎が自分の席に戻ろうと動き出すと、部室のドアががらりと開いた。

「お疲れーっす」

二人して一斉にドアの方を向いたが、入って来たのは逢坂ではなく田仲だった。

「なんだ……サボり魔先輩か」

外崎ががっかりしたように、でもどこかほっとしたように呟いて自分の席へと向かう。

「冷たい反応だなー。もっと温かく迎えてよ。オレ、これでも新聞部の廃部を救った新入部員だよ?」

「新聞部の廃部を救ったのは部長の功績であって、あなたのじゃありませんから」

「ねえ真木ー、後輩が冷たいんだけど」

「学年的には外崎さんの方が後輩だけど、部活歴で言ったら先輩だよね」

「そうですよ。敬ってください」

やめて、そういう複雑な感じ。と零しながら、田仲はキャンプ用の椅子を出して定位置へセッティングする。
全員が定位置に落ち着いて、なんやかんやと部室が賑やかになってきたところで、最後の一人がドアを開けた。