青春の軌跡!

「もちろんただの祝う会ではなく、そこにさりげなく部長を送る会の要素も潜ませるんです」

「部長を送る会をメインにしちゃうと部長が嫌がるから、新聞部存続おめでとうっていうおめでたい会と同時にやっちゃおうってことか」

「そういうことです!これならきっと部長も了承してくれるはずです。あとはあたし達が、部長に気付かれないよう、こっそりと送る会の準備を進めれば問題なしです」

簡単そうに言っているが、その“こっそり”が一番難しい。

「部室でこっそり計画立てるのって難しいよね。いつ部長が来るかもわからないし、万が一話を聞かれたら絶対に反対されるし」

「部長を送る会を計画しているってことがバレなきゃいいんですから、何してるのかって訊かれたら、祝う会の話をしてたって誤魔化せばいいんですよ!」

「……外崎さん、上手く誤魔化せる自信ある?」

「部長のためだと思って、そこは頑張ります!」

上手く誤魔化すことは、努力でどうにかなるものなのだろうかと疑問が湧いたが、外崎は気合充分だったので、石田は何も言わずにおいた。