青春の軌跡!

「部長と新部長の戦いですか。これはすごいことになってきましたね」

「……なんで傍観者目線になってるの。部長と勝負しているのは外崎さんだからね?」

「はい、じゃあ私は次ここ」

「あっ!いっしー先輩、またいっぱい取られました!このままじゃ塗り潰されちゃいます」

「まだ大丈夫だから。外崎さん、次はそこに置いて」

「“まだ”とか余裕じゃない。こてんぱんに叩きのめしてやる」

「……もっと穏便に楽しくやりましょうよ、ゲームでしょ?」

白熱する逢坂と、その熱気に引っ張られる外崎。外崎のヘルプに入りながら、石田は部活の時間が終了するまでオセロに興じたおかげで、佐々木から渡された入部届のことをすっかり忘れ去っていた。
帰り際逢坂から

「そういえば石田、佐々木先生からの呼び出しは結局何だったの?」

そう問いを投げかけられ、「あっ……」と思い出す。
すっかり忘れ去っていた入部届を二人の前に置き、田仲と話をしたことも伝えると、逢坂は得意げにふふんと笑い、外崎は驚きに目を剥いて「ええー!!!」と声を上げた。