青春の軌跡!

「佐々木先生からのお呼び出し、お疲れ様」

「……まさかとは思うけど、待ち伏せ?」

「人聞き悪いなー。呼び出しの放送聞いて、職員室からなら部室戻る時ここ通るかなーって思いながら歩いてただけ」

なるほど、つまり偶然通りかかったわけではないと。

「それを待ち伏せって言うんじゃないの?」

「まあ、解釈は人それぞれだよね」

否定しないことに呆れつつ、石田は再び階段の方を向く。
こうなったら逃げるように遠回りするよりも、素直に一番近い階段を上って部室に戻った方がいい。

「それで、佐々木先生は何だって?」

何とも白々しい問いかけに、浮かべている笑顔に、石田はため息だけ返して階段を上る。
逢坂や外崎に早く良いニュースを伝えたい気持ちはあるものの、田仲を相手にしているうちに、本当にこれは良いニュースなのか?と疑問が湧く。ある意味、悪いニュースなのでは……という気さえしてくる。