いつもそう叫ばれる対象である逢坂は、反射的に顔を上げて廊下を見る。
もちろん教室にいる自分に向けられた言葉でないことはわかっているが、どうにも体が反応してしまう。
何事か怒鳴りながら近付いて来た声、鬼の形相の伏見に追いかけられて教室の前を猛スピードで駆け抜けて行ったのは、チャラついた印象のある男子生徒だった。
「……あの髪、絶対染めてるでしょ」
「本人は地毛を主張してるよ。まあ確かに、一年生の頃より茶色くなっている気はするけどね」
既に追いかけられる男子生徒と伏見の姿は見えなくなったが、「待てって言ってるだろ!」と怒鳴る声は変わらず聞こえて来る。
「あんなチャラついた奴でも入れるなんて、生徒会は一体どうなってるのよ」
呆れたような逢坂に、笹崎は困ったように笑う。
「あれでも彼、やる時はやるタイプなんだよ?まあ、滅多にやる気は出してくれないけどね」
「奏太郎も行って来た方がいいんじゃないの」
「なんで?」
こてっと首を傾げる笹崎に、逢坂はため息を零す。
もちろん教室にいる自分に向けられた言葉でないことはわかっているが、どうにも体が反応してしまう。
何事か怒鳴りながら近付いて来た声、鬼の形相の伏見に追いかけられて教室の前を猛スピードで駆け抜けて行ったのは、チャラついた印象のある男子生徒だった。
「……あの髪、絶対染めてるでしょ」
「本人は地毛を主張してるよ。まあ確かに、一年生の頃より茶色くなっている気はするけどね」
既に追いかけられる男子生徒と伏見の姿は見えなくなったが、「待てって言ってるだろ!」と怒鳴る声は変わらず聞こえて来る。
「あんなチャラついた奴でも入れるなんて、生徒会は一体どうなってるのよ」
呆れたような逢坂に、笹崎は困ったように笑う。
「あれでも彼、やる時はやるタイプなんだよ?まあ、滅多にやる気は出してくれないけどね」
「奏太郎も行って来た方がいいんじゃないの」
「なんで?」
こてっと首を傾げる笹崎に、逢坂はため息を零す。



