青春の軌跡!

「色々あったが、これで終わりなんだな……」

壁に貼られた物を見つめながら、伏見がぽつりと呟く。それにつられるように、石田も自分達が作った物を眺めた。
貼り出された完成品を見た時の、“とってもいい、すごくいい。最高ね!”と満足げだった逢坂の姿を思い出す。
晴れやかで、嬉しそうで、達成感に満ちていて、どこか寂しそうだった逢坂のことを。

「伏見先輩、その言い方だとまるで寂しがっているように聞こえますよ」

石田の言葉に、伏見がハッとしたような顔をする。それがなんだか、可笑しかった。

「いいか石田、俺は別に寂しがってないからな。これで逢坂を追いかける日々からようやく解放されるってほっとしただけだ」

「大丈夫です、わかってます」

伏見が若干ツンデレめいているということが。
石田にはそれをつついて遊ぶ趣味はないが、これは笹崎や田仲あたりに遊ばれるわけだと思った。