青春の軌跡!

「前にも言ったと思うけど、勝手に廃部って決めつけないでくれる。この先新入部員がどんどん入って来て、末端とかお手伝いとかふざけたこと言えないくらいの一大勢力になってやるんだから!」

逢坂の鋭い視線と強気な発言に、笹崎は動じることなく笑顔を返す。

「そっか、それは楽しみだね」

これが伏見であったなら、今からじゃ無理だ諦めろとはっきり言うのだろう。それはそれで腹が立つのだが、笹崎の笑顔もまた、逢坂にとっては同じくらい腹立たしい。
はっきり言ってこない分、憎たらしさがある。

「ひとまず香月ちゃんは、日誌を完成させることを頑張らないとね」

それはその通りなので、逢坂はすっきりしない気持ちを抱えたまま日誌に向き直る。
相手が伏見だったなら気の済むまで言い返せるのだが、笹崎相手となると完全に独り相撲なので、何度も言い返す気にならない。
それもまた負けを認めているようで悔しい気持ちになりながら、それをぐっと堪えてペンを走らせる。

その時、遠くの方から「こら待て!!」と聞き覚えのある声が聞こえた。