青春の軌跡!

「今はまだ内緒。まあ楽しみに待ってなさい。そのうちサプラーイズ!してあげるから」

「……サプライズするって言っちゃったら、それはもうサプライズにはならなくないですか?」

「内容まではわからないんだから、充分サプライズでしょ。それよりいしだー、私ココアがいいー。普通のやつじゃなくて、あのプレミアムのやつ」

「“いしだ”じゃなくて“いした”です、部長。ていうか、プレミアムココアって、あのちょっと高いやつじゃないですか。そんなの後輩にたからないでくださいよ……」

「しょうがないわね、もう……。ほら、百円あげるから。足りない分は奢って」

「……全然足りないですけどね。まあいいですよ、買いに行くって言ったのは僕なので」

ぶつぶつ言いながらドアの方に向かいつつ、石田は思い出したように振り返る。

「外崎さんは?何にする」

「あたしは、はちみつジンジャーレモンティーで!」

「……なにそれ、そんなの自販機にあった?」

「ありますよ!ちゃんと見てください」

あったかな……と疑いつつ、石田は部室をあとにした。