青春の軌跡!

「僕だってこれでも充分喜んでるよ。まさかあんなに反響があるとは思わなかったし」

貼り出された紹介文の前で話をしている生徒達の後ろを通る時、たまに「新聞部ってこんなのも作ってるんだね」「ねー、面白そうだよね」などという嬉しい感想も聞いている石田としては、新入部員獲得の期待値も密かに高まっている。

「それで部長、反響の成果は具体的にあったんですか?部活見学者が来たとか、入部届を持って来た人がいたとか」

石田の問いに、嬉しそうだった逢坂の表情が一変した。そして部室が静まり返る。
それで察してしまった石田だが、今更口にした言葉はなかったことに出来ない。

「ちょっといっしー先輩!今すぐ時間を巻き戻してください」

「いや、僕にそんな特殊能力ないから」

小声の外崎に石田も小声で返すが、やってしまった……という思いはもちろんある。あれだけ嬉しそうにしていたから、何かしらの成果があったのではと思ってしまったのだ。