青春の軌跡!

「もう行っちゃうの?もう少しゆっくりしていったら。どうせ――」

「暇じゃないのよ、私達はあんたほど」

振り向きざまに笹崎の言葉を遮った逢坂は、立ち止まることなく生徒会室を出て行く。そのあとに外崎が続き、石田だけは振り返ってぺこりと頭を下げてから生徒会室を出た。
逢坂がやや乱暴に開け放ち、石田が静かに閉めて行ったドアを笹崎はしばし眺める。

「お前のそのひとをおちょくって楽しむ性格は、もう少しどうにかならないのか」

唐突に後ろから聞こえた声に笹崎が振り返ると、呆れたような顔をする伏見と目が合った。

「なに?大好きな香月ちゃんが僕にいじめられているのが気に食わない?」

「お前は……誤解を生むようなことを言うな!」

「え、伏見センパイって、センパイのこと好きだったんすか」

「お前は乗っかるな!」

笹崎と田仲にそれぞれ怒鳴り返したところで、伏見は一旦深々とため息をつくと、改めて笹崎の方を向く。