青春の軌跡!

「とりあえずまずは、お疲れ様。いい物を作ってくれてありがとう。直してほしいところもないから、このまま貼り出させてもらうよ。香月ちゃんは最後に新聞部らしい活動が出来てよかったね。真木くんと愛梨ちゃんにも、新聞部としてのいい思い出が作れたんじゃないかな」

これは、逢坂が怒鳴り返すやつだと誰もが思ったところで、皆の予想に反して逢坂は不気味なほどにっこりと笑顔を返した。

「誰かさんのせいで出来ていなかった新聞部らしい活動が出来て、ほんとよかったわ。石田や愛梨にも、本来の新聞部の活動を思い出してもらえたのもよかったし。二人には、いい経験になったと思うわ」

逢坂の笑顔を、笹崎は面白そうに見つめる。笹崎も逢坂も共に表情は穏やかなのに、そこには言い知れぬ緊張感があった。

「じゃあ用は済んだから、私達はこれで」

そんな緊張感の中、逢坂はくるっと向きを変えて出口へと向かう。外崎と石田も、置いて行かれないようにそれに続いた。