青春の軌跡!

「あんたとこうして言い合っている時間がもったいないわ。私の貴重な昼休みを」

「それはこっちの台詞だ」

ここで反対方向へ立ち去ったら、また“逃げている”などと言われそうで癪だったので、逢坂は伏見のいる方向へと歩き出す。
普通にすれ違えばいいのだ、普通に。向こうもそう言っていた。と自分に言い聞かせたところで、すれ違う瞬間に睨んでしまうのは最早条件反射だ。それに、伏見だって逢坂のことを睨み付けているし。

そうして睨み合ったまま、二人はすれ違う。すれ違って少し歩いたところで、後方から声がかかった。
振り返った逢坂は、こちらを見ている伏見を睨み付けて、「なによ」と鋭く言い放つ。

「お前は、新聞部を諦める気はないのか」

伏見のその言葉に、逢坂の表情が一気に険しくなる。

「何が言いたいの。ことと次第によっちゃ、足がもつれた拍子にうっかり拳が出るかもしれないけど」

「事前申告するうっかりは、もううっかりとは言わないんだよ」