青春の軌跡!

今にも早足で去ろうとした逢坂だったが、その声に思わず足が止まる。チッと内心舌打ちしながら振り返れば、声と同様不機嫌そうな顔の伏見が少し離れたところに立っていた。

部室を離れて教室の方へ向かっていた逢坂と、階段を上って来た伏見とが、ばったり鉢合わせたのだが、気付いた逢坂が踵を返そうとした時には、伏見の方も気が付いていた。
それでもスルーすればいいところを、伏見の方は黙っていられなかったらしい。

「お前、ひとの姿見て逃げるとかどういうつもりだ。普通にすれ違えないのか」

「逃げる?誰がよ。私は逃げたんじゃなくて、やっぱりあっちから行こうと思っただけ。大体、すれ違おうとするとガン飛ばしてくるのはそっちでしょ」

「苦しい言い訳だな。あと、ガン飛ばしてるのはお前の方だ」

「はあ?」

「なんだよ」