青春の軌跡!

「真木がそんな凶悪な顔で確認するってことは、相当修正箇所が多いとか?」

「……この顔は、田仲くんのせいだから」

ため息と共に返しつつ、石田はパソコンの画面に視線を戻す。
修正箇所が多いだなんてとんでもない、むしろその逆だ。逢坂の新聞部としての仕事ぶりは、ほとんど完璧と言ってもいい。
だから石田は現在、そんな逢坂の後任であるというプレッシャーに飲み込まれそうになっているのだ。

そこでふと、石田はあることに思い至る。
そういえば隣にいる鬱陶しいこの男も、“歴代最高”と言われる生徒会長笹崎の後任に当たる。ひょっとして、自分とこの男は立場が似通っているのではないだろうか。
そんなことを心の中で思うだけならまだしも、思いながら口を開いてしまったのは、脳が相当疲れていたのかもしれない。

「……田仲くんはさ、プレッシャーとか感じたりしないわけ」

「ん?何に」

「笹崎先輩の、後任ってことに」