青春の軌跡!

「部長がさすが過ぎて辛いです……どうしたらいいんですかあたしは」

「……ごめん愛梨、ちょっと何を言っているのかわからない」

改めて感じる逢坂の凄さに、石田とはまた違った意味で外崎もノックアウトされたようだ。
それを受けて逢坂は、苦笑している。

どんなに有能でも、どんなに必要不可欠な存在でも、逢坂は間もなくこの部活を、この学校を去って行く。
逢坂がいなくなったあとのことを考えると、石田はどうにもプレッシャーを感じずにはいられない。

守らなければいけない、逢坂がこれまでそうして来たように。
出来ることなら昔のように、胸を張って新聞部の活動を出来る状態に戻したい。それは、逢坂の願いでもあるから。
そんなことを考え始めてしまうと、プレッシャーがどんどん大きくなっていく。たまに、押し潰されそうになる。

「石田?どうしたのよぼーっとして」

「いっしー先輩、糖分足りてないんじゃないですか。もっとチョコ食べます?」

不思議そうな逢坂と、心配そうな外崎と、二人に声をかけられて、石田はハッと我に返る。

「ああ、いえ、何でもないです。部長の仕事が早過ぎてびっくりしていただけです」