青春の軌跡!

確かに田仲は、ほとんどの場合新聞部員の誰よりも先に部室に来てくつろいでいるので、不法侵入と言え不法侵入だ。なにせ彼は、部員ではない。
けれど現状、新聞部は生徒会の末端組織のような扱いであることを考えれば、新聞部の部室に生徒会がいたところで、不法侵入に当たるのかどうか。

「まあ、とりあえずその話は今後佐々木先生も交えて協議するとして。石田、ちょっとこれ確認して」

「あ、はい、確認…………え、部長、もう出来たんですか!?」

「何をそんなに驚いてるのよ。石田だってこれくらいのスピードでやってるでしょ」

「いや、だって……量が違います」

石田がいつもやっている作業は、大抵一つか二つ記事を書くくらいだ。けれど逢坂が今石田の代わりにやっていた作業は、今までインタビューして来た人数分の紹介文を書く作業なので、そもそもの数が違う。

これが三年生である逢坂との経験の差なのか、それとも能力の差なのか。前者であれば石田にも来年あたり同じようになっている可能性はあるが、後者であればどうにも出来ない。