青春の軌跡!

「あ、部長、纏める作業、もしかして」

「もしかしなくてもやってるから大丈夫。あんたはカフェオレでも飲んで、休憩してなさい」

「そうですよいっしー先輩。サボり魔先輩の相手はいっしー先輩じゃないと出来ないんですから、今のうちに休んでおかないと。あ!チョコ食べますか?よかったら部長も!」

外崎は鞄から大袋入りのチョコレートを取り出すと、逢坂に一握り、石田にも一握り配る。

「このチョコ、安くていっぱい入っててしかも美味しいんですよー」

「へー、そうなの。ありがとう」

「ありがとう、外崎さん」

逢坂がまずは一つ包装を取って口に入れ、続くように石田も一つ口に入れる。
チョコレートの良し悪しは正直石田にはよくわからなかったが、疲れ切った脳には甘さが丁度よく、美味しかった。

「疲れた時にはやっぱり甘い物ですからね!それから、作業のお供にも」

そう言ってにっこり笑う外崎もまた、チョコレートを口に入れる。
ばたばたと忙しないか、生徒会とバチバチにやり合っているかで、穏やかな空気に包まれていることはほぼない新聞部だが、飲み物とチョコレートのおかげか今は珍しく、穏やかでゆったりとした時間が部室に流れていた。