青春の軌跡!

「“内心点が欲しくて生徒会に入った”っていうのは、“己を高めるために生徒会に入った”とかね。内申点ってのを他者からの評価と置き換える、そして他者からの評価が欲しいを、評価してもらうために自分自身を高めたいってことに変換するのよ。そしたらほら、嘘とは言い切れない範囲で、なんかいい感じになったでしょ?」

「……なるほど」

納得出来るような、いやでも……と異を唱えたくなるような、なんとも微妙なところだ。
外崎ならば、納得とかそういうものを吹っ飛ばして、脊髄反射で逢坂を称えるのだろうが。

「へー、センパイって意外に頭いい感じなんすね」

「“意外に”ってなによ」

面白そうに口元に笑みを浮かべながらホワイトボードを眺める田仲を、逢坂はキッと睨み付ける。
今ここに、逢坂信奉者の外崎がいなくて本当に良かったと石田は思った。

「いや、なんとなく、テストは毎度赤点ギリギリ補習組かと思ってたんで」

本当に、外崎がいなくて良かった。だがここまで言われたら、流石の石田も黙っていたくはなくなった。