青春の軌跡!

「香月ちゃんは、自分が三年生だってこと、忘れているわけじゃないよね?三年生は、いい加減部活を引退しなきゃいけないんだよ。でも香月ちゃんが引退したら、新聞部は二人になっちゃうから、規定人数を満たせない」

逢坂が最も気にしていることを、笑顔で突いてくるところが、笹崎という男の性格の悪さを表している。

「透也みたいに真面目な人が会長だったら、即刻廃部だよ」

「だから、会長は適当な人の方が私に都合がいいって?」

だってそうでしょ?と小首を傾げる笹崎。
物凄く腹が立つ顔と仕草だが、逢坂はそんなことないとは言えない。事実、適当であればあるほど都合がいい。

どうにかして廃部までの期間を引き延ばして、その間に一人でも新しい部員を見つけられたら、また一年存続出来る。
常にギリギリの綱渡りではあるが、そうやって繋いだ先に、逢坂が夢見たような新聞部が一大勢力を築ける時代がやって来るかもしれない。